ふでまめ日誌

明治時代の国語の教科書をゲットしました

喫茶ふでまめ

【1/25(土)今朝の珈琲】

おはようございます。喫茶ふでまめです。
明日もお昼12時より、店主2名でお茶目に古風に営業いたします。

今朝は、哀提伯(エチオピア)産の豆を使って珈琲を淹れました。

昨日、ふと立ち寄った古本屋さんで『國語讀本』という古書を見かけました。
明治時代に使われていた、今でいう中学生の国語の教科書にあたるものです。

興味本位でパラパラと数ページめくっているうちに、「これは手に入れなあかん」と思い、買ってしまいました。
やや古めかしい言葉はあるものの、ほぼ現代の言葉と同じなので、辞書なしでも読めます。

22編の短いお話で構成されており、いずれも平易ながら気品のある言葉で綴られています。
中学生の頃からこんなのを読んでたら、そりゃ語彙力も伸びるよなと思いました。

以下は現代語訳ですが、冒頭でいきなり
「日本には、他者への思いやりがあって、物事の良し悪しをわきまえていて、勇気のある国民が多く住んでいる。
地図で見ると小さい国だけれど、器の大きな国だ。
これは誇るべきことなんだ」といった内容が記載されてます。
ちょっと胸が熱くなりました。

また、西洋の「シンデレラ」を日本風に解釈・翻訳した「おしん物語」という話も載っています。
テレビドラマの「おしん」も、ここから着想を得たのかもしれません。

「国民としてどうこう」みたいな論調は今のトレンドではありませんし、行き過ぎると弊害も多いかと思います。
でも、「豊かな精神性をもった国に住んでいることを誇りに思う」という点は、意識しておいてダメなわけがありません。

損得勘定の前に「善悪」という判断基準をもつことは、現代を生きるうえで特に重要になっているのではないかと思わされました。

そんなわけで、明日も善い感じに営業いたします(雑!)。

当店について
喫茶ふでまめ
喫茶ふでまめ
珈琲と手しごとの店
京都市左京区・出町柳駅付近にある「リバーサイドカフェ」内にて日曜の昼だけ営業する、江戸っぽくてお茶目な自家焙煎珈琲の喫茶店です。

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