ふでまめ日誌

エセ中国語アプリ「対多」にみる、制限から生じる創意工夫

喫茶ふでまめ

【2/7(金)今朝の珈琲】

おはようございます。喫茶ふでまめです。
今朝は、跨的馬拉(グアテマラ)産の豆を使って珈琲を淹れました。

先日女将が「これおもろいで」と言って、ある新聞記事を見せてくれました。
SNSアプリ、「対多(ついた)」に関する特集記事です。

「対多」の最大の特徴は、エセ中国語しか投稿できないということ。
漢字だけを使用して、中国語っぽい見た目の文章でやり取りするという仕組みになっています。

記事内では、開発者さんへのインタビューもエセ中国語でおこなわれており、じわじわと面白かったです。

加えて、以下のような考察がされていて、なるほどなぁ〜と思いました。

●文体で性別や年齢が判別しにくいため、気楽に投稿できる
●複雑な内容をいかにして漢字だけで表現するかを工夫するという点で、大喜利的な要素がある

とくに2点目に関して、不自由さの中から生じる創意工夫に、私たちは知的な喜びを感じるのかもしれないなと思いました。

たとえば俳句や川柳は「5・7・5」という縛りの中でいかに伝えたいことを表現するか、という点に醍醐味があるのだと思います。

落語は、噺家1人で複数人を演じ分けるからこそ、想像力が掻き立てられて話の世界にグッと引き込まれます。

「縛りがあるからこそ、かえって発想が自由になる」という点は、どことなく侘び寂び感があり、だからこそ日本人の性分にマッチしているのかもしれないな、と感じました。

というわけで、この投稿の冒頭をエセ中国語で表現してみたいと思います。

早朝御挨拶申上候。喫茶筆豆也。
今朝、跨的馬拉(跨的馬拉)産豆使用、珈琲抽出。

・・・なんか、あまり印象が変わらないかも。
普段から漢字の割合が多すぎる、喫茶ふでまめです。

当店について
喫茶ふでまめ
喫茶ふでまめ
珈琲と手しごとの店
京都市左京区・出町柳駅付近にある「リバーサイドカフェ」内にて日曜の昼だけ営業する、江戸っぽくてお茶目な自家焙煎珈琲の喫茶店です。

記事URLをコピーしました