ふでまめ日誌

江戸時代、チョコレートは「薬」だったそうです

喫茶ふでまめ

【2/14(金)今朝の珈琲】

おはようございます。喫茶ふでまめです。
今朝は、尼加拉瓜(ニカラグア)産の豆を使って珈琲を淹れました。

日本に初めてチョコレートが伝わったのは、江戸時代のことだと言われています。
時は1797年、場所は、当時オランダとの交易の窓口となっていた長崎の出島。
店で働く女性が、オランダ人のお客さんから「しょくらあと六つ」をプレゼントされたとの記録が残っているそうです。
(私自身はこの史料を見たことがないのですが・・・)

で、このチョコレートは当時、お菓子というよりも「薬」みたいな感じで扱われていたようです。

1803年に出版された『長﨑聞見録』という史料を見ると、そのことがわかります。

『長﨑聞見録』(国文学研究資料館所蔵)
出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/200021765

以下は、私なりの現代語訳です。
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●チョコレート
チョコレートは、オランダ人が持ってきた滋養強壮に効く薬で、動物の角みたいな形をしている(中略)
作り方は、よくわからん。
服用方法は、お湯に溶かして卵と砂糖を加え、お茶を点てるような感じでかき混ぜて、泡立ったら飲む。
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食品としての位置づけも、食べ方も、今とは全然違って驚きますね・・・。
「卵と砂糖を加える」とあることから、当時としてはかなり贅沢でハイカラなものだったのだろうなと思います。

本日チョコレートを贈り・贈られる方々は、ぜひ江戸時代のチョコレートにも思いを馳せてみてください(適当)。

当店について
喫茶ふでまめ
喫茶ふでまめ
珈琲と手しごとの店
京都市左京区・出町柳駅付近にある「リバーサイドカフェ」内にて日曜の昼だけ営業する、江戸っぽくてお茶目な自家焙煎珈琲の喫茶店です。

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