コミュニケーション媒体としてのパンフレット
喫茶ふでまめ
喫茶ふでまめ(珈琲と手しごとの店)
こんばんは。喫茶ふでまめです。
先日、珍しいものを入手したので、ご紹介させてください。
「大福帳(だいふくちょう)」という、昔の商家で使われていた帳簿です。
わかりやすく縁起を担いだネーミングに、惚れ惚れします。
大福帳は、江戸時代から明治時代くらいまでをピークに、大正時代以降は徐々に使われなくなっていった様式なのだそうです。
今回手に入れたのは、昭和5年(1930年)の物。
つまり、大福帳の中ではかなり後期のものということになります。
「田中商店」という米穀屋さんで使われていたようで、お得意先の名前とともに「米一俵」「麦二俵」「モチ一俵」「ぬか一升」といった文言が並んでいます。
うーん、たまりませんよね〜(何が)。
この大福帳、なぜ買ったのかというと、「面白そうだったから」というほかありません。
実用性があるかないかで言うと、全然ないです(キッパリ)。
でも古道具屋さんで見つけてしまって、女将と協議のうえ、わりと悩んだ末、めでたく迎え入れることにしました。
今は我が家の玄関を、縁起良さげな雰囲気を醸し出しながら飾ってくれています。
ちなみに後半の数十ページは、白紙になっているんです。
田中商店も、とうとう大福帳を使うのを辞めたのでしょうか。
せっかくなので、「お客さまに自由に書き込みをしていただくのも面白いかも?」などと、女将と話しています。
その場合、毎回の営業に持っていくのは少し大変なので、特別な日の営業に持っていくことになると思います。
具体的な使い道を思いつきましたら、またご共有させてください。
昭和初期の田中商店から、令和初期の喫茶ふでまめへ。
謎に始まった大福帳リレーのバトンを繋ぐのは、あなたかもしれません(何だそれ)。