お家でコーヒーを楽しもう!美味しくてカンタンな淹れ方とおすすめアイテム

当サイトでは、アフィリエイトプログラムを利用してアイテムを紹介しています。
こんにちは。喫茶ふでまめと申します。
京都・出町柳で毎週日曜にだけ営業している、お茶目で古風な喫茶店です。
先日、営業を終えて後片付けをしていたら、鳥獣戯画のカエルくんとウサギさんがこんな会話をしているのを目撃しました。

コーヒーを淹れるのが趣味になったら、楽しそうだな~

本格的なコーヒーを、自分の家で好きなタイミングで飲みたいな
わかります~、その気持ち。
喫茶店やカフェで飲むような香り高いコーヒーを、自宅でも楽しめたら最高ですよね。
朝の一杯、仕事や勉強の合間のリフレッシュタイム、休日のゆったりしたひとときのお供など・・・。
自分でコーヒーを淹れられるようになると、生活の満足度が大きく向上します。
ただ飲むだけでなく、コーヒーを「淹れること」自体が趣味になれば、生き甲斐がひとつ増えるってもんです。
とはいえ、いざ「コーヒーを淹れてみたい!」と思っても、

何から始めればいいの?

豆や器具って、どうやって選べばいいんだよー!

お湯の注ぎ方とか温度とか、めっちゃややこしそうなんだよなぁ・・・
と、わからないことがたくさん出てくるのではないでしょうか。
しかし実は、コーヒーを趣味にするのって、思っているよりカンタンです。
コーヒーの世界は非常に奥深いものですが、最初はシンプルな方法から始めればOK。
そこから少しずつ、自分に合ったスタイルを探してみましょう。
本日は、私がいつも自宅や店で愛用しているオススメのアイテムや、美味しいコーヒーを淹れられるカンタンな方法など、お家でコーヒーを楽しむために必要な情報をわかりやすくご紹介します。
さぁ、「自分で淹れたコーヒーを飲む」という道楽、今日からぜひご一緒しましょう。
お家でコーヒーを淹れる3つのメリット
本題に入る前に、ちょっとすみません。
まずは、自分でコーヒーを淹れるメリットを3つご紹介します。
私は、どうしてもあなたをコーヒー沼に引きずりこみたい。道連れにしたいんです。
「いや、コーヒーを淹れるメリットは、もうわかってるんだけど」という方は、この内容は飛ばして「お家でコーヒーを淹れるのに必要な6つのアイテム」からご覧ください。
【メリット1】美味しいコーヒーを安く飲める
まずは、超わかりやすいメリットから。
自分でコーヒーを淹れるようになると、年間のコーヒー代が安くなります。
私の場合、少なくとも毎朝1杯はコーヒーを飲みます。
また、日中の仕事の合間にも1~2杯、コーヒーを飲みます。
これをもし、毎回テイクアウトで購入したとしましょう。
すると1日あたり、だいたい500円×3杯=1,500円かかります。
一方、自分で淹れる場合、100gの豆を使って5杯は飲めます。
100g1,000円のけっこう良い豆を買ったとしても、1杯あたり200円です。
よって、1日3杯飲む場合、200円×3杯=600円。
つまり、1日あたり900円の差が出ます。
年間で考えれば、900円×365=337,500円もおトクです。
・・・と言いつつ、「安上がりである」というのは、個人的にはそれほど大きなメリットではないと思っています。
というのも、初期投資として器具を揃える必要があるし、コーヒーを淹れるにはなんだかんだ手間もかかるからです。
コスパ・タイパ的な観点で考えると、実は「めちゃくちゃおトク!」というわけではありません。
より大きなメリットは、次に挙げる2つだと思います。
【メリット2】より充実した一日を過ごせるようになる
「自分で淹れたコーヒーを飲む」という習慣ができると、毎日が少し楽しくなります。
とくに朝の1杯を自分で淹れるのは、効果バツグンです。
私は社会人になってからというもの、以下のようなルーティンを繰り返していました。
22時くらいに帰宅する
↓
なんだかんだスマホを見てダラダラしていたら日付が変わる
↓
サッとシャワーを浴びる
↓
布団にもぐりこむ
↓
出社ギリギリの時間に起きて、適当に着替えて家を出る
↓
ゲンナリ(o^―^o)
これだと、一日が一瞬で過ぎ去ってしまいます。
頭もシャキッとせず、自己肯定感も下がりがちになり・・・という悪循環に。
ところが、朝自分でコーヒーを淹れるようになってから、仕事以外の時間の使い方が確実に変わりました。
色々と考えごとをしながらコーヒーを淹れて、飲む。
時間にするとわずか10分たらずですが、確実に心のゆとりをもたらしてくれました。
生活全体が朝型にシフトしていき、クリエイティブな発想が浮かんできやすくなったのです(当社比)。
で、なぜこの習慣が続くかというと、コーヒーを淹れる行為自体が、めちゃくちゃ楽しくて気持ち良いからです。
ゴリゴリと豆を挽くときの、振動と音。
お湯を注いだときにふわりと立ち昇る香り。
ぷくーっと膨らむ豆の様子。
そして、淹れたてのコーヒーを口に含んだ瞬間にじんわりと広がる、温度と味。
このすべてが、朝いちばんの最もフレッシュな私の五感を、ゆるやかに刺激してくれるのです。
五感を使った朝のルーティンを持つことは、その日一日を丁寧に過ごすことにつながります。
まぁ、ありがちな表現を使うなら、「丁寧な暮らし」ができるようになるということです。
【メリット3】長く楽しめる趣味が手に入る
「長期間にわたって楽しめる趣味になりうる」という点も、自分でコーヒーを淹れる大きなメリットです。
コーヒーってやつは、まぁあの・・・完全に道楽なんです。
インスタントコーヒーとか缶コーヒーもあるこの時代に、わざわざ自分で時間をかけてコーヒーを淹れるっていう。
しかも、そもそもが嗜好品であり、別に飲まなくても生きていけるっていう。
つまり「ムダかムダじゃないか」でいうと、確実にムダなものです。
でも、楽しいんです。
器具を集めるのも楽しいし、豆を選ぶのも楽しい。
ドリップについて色々調べるのも、実際に練習するのも、自分で飲むのも、誰かに飲んでもらうのも、全部楽しいんです。
趣味が高じて、自家焙煎や喫茶店営業に手を出してしまう人もいます(私です)。
世の中にはいろんな道楽があります。
その中で「コーヒー」と出会えたことは、私の人生にとって間違いなく大きな意味をもっていると断言できます。
たぶん、一生続けていくだろうなぁと思います。
長く楽しみ続けられる趣味が手に入るかもしれない。
これは、自宅でコーヒーを淹れる大きなメリットだと言えるでしょう。

という感じで、自宅でコーヒーを淹れるメリットをご紹介しました。
いずれも完全に私の主観ですが、ここまで読んでくださった方にとっては、共感していただける内容だったのではないでしょうか(強引)。
ここからは、実際のにコーヒーを淹れるにあたって必要な知識をご共有していきます。
まずは、揃えるべき道具からご紹介しますね。
お家でコーヒーを淹れるのに必要な6つのアイテム(計15,000円くらい)
ここでは、私が自宅および店で使っているアイテムをご紹介します。
すべてゼロから揃える場合の予算は、15,000円くらいが目安です。
1.ミル(5,000円弱)
コーヒー豆を粉にするために使う道具です。
コーヒーは粉の状態で買うこともできるのに、なぜわざわざ豆で買ってきて、自分で粉にするのでしょう。
それは、豆の状態で保存した方が風味をキープしやすく、美味しいコーヒーを長く楽しめるからです。
また、挽きたての良い香りを楽しめるというメリットもあります。
ミルには、手動のものと電動のものがあります。
一長一短ですが、個人的には、手動のものがオススメです。
理由は単純で、手で豆を挽く行為そのものがめちゃくちゃ楽しいからです。
イメージ的には、緩衝材のプチプチを手でひねりつぶすときのような快感があります。
ムダに豆を挽きたくなる衝動を抑えるのに、毎朝必死です。
ここでは、手動ミル2つと、電動ミル1つをご紹介します。
【手動】カリタ・ドームミル
自宅で使っているコーヒーミルです。
レトロな見た目が可愛くて、インテリアとしても活躍してくれます。

>>「カリタ・ドームミル」について、Amazonで詳しく見る
豆の投入部にフタがついているため、挽いている最中に豆が飛び散る心配もありません。
このように、手でハンドルをぐるぐる回して使います。
(※動画を再生すると、音が流れますのでご注意ください)
この引き出しの中に、挽いた後の粉が溜まっていくという仕組みです。

【手動】カリタ・ダイヤミル
店では、こちらのミルを使っています。

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歯車で押しつぶすような感じでゆっくりと豆を挽けるため、口当たりがまろやかなコーヒーを淹れられる気がします。
何より、見た目と手で回すときの「カラカラカラカラ・・・」という音に、ロマンを感じずにはいられません。
たまりませんよねぇ~!(ごり押し)
ただし、めちゃくちゃ時間がかかります。
なんと1杯分の豆(20g)を挽くのに、5分くらいかかります。
けっこう大変です。
あと、本体の重量がかなりあります。実に、3.3kg。
持ち運びには全然適していないので、その点にも注意が必要です。
【電動】オーシャンリッチ
ご注文が集中したときなど、さすがに手動ミルだけでは対応しきれないときもあります。
また自宅でも、ラテを作りたいときなど、手動ミルで挽くよりもさらに細かく粉砕したいときがあります。
そんなときに使っているのが、こちらの電動ミルです。

けっこう大きな音がするため、動かしている間は冷蔵庫に入れています。
中央のダイヤルを回すだけでカンタンに挽き目(どのくらい細かく豆を粉砕したいか)を調整できて、便利です。
軽くて持ち運びがしやすい点も、気に入っています。
2.ケトル(コーヒーポット)(4,000円弱)
コーヒーを淹れるシーンでよく目にする、口が細長いヤカン。
なぜこんなヤカンを使うのかというと、お湯の量をコントロールしやすくなるからです。
ハリオ・V60ヴォーノ(+タニタの温度計)
自宅で使っているケトルです。
使い込みすぎて、ところどころ変色しています。

>>「ハリオ・V60 ヴォーノ」について、Amazonで詳しく見る
お湯の温度を測るために、以下の温度計を併用。

>>「タニタ・アナログ温度計」について、Amazonで詳しく見る
なんとこのように、ケトルのフタに空いている穴にシンデレラフィットします。
このために空いている穴だとしか思えません。



エペイオス・Fine&Flow
店では、いつでも適温のお湯が使える状態にしておきたいのと、2杯分いっぺんに淹れられるように、こちらの電気ケトルを使っています。

>>「エペイオス・Fine&Flow」について、Amazonで詳しく見る
このケトルを採用してから、お湯を常に適温でキープできるようになり、営業が非常にラクになりました。
持ち手が熱くならないので、ヤケドのリスクも低いです。
でも、それなりに値が張ります。
自宅で1~2杯淹れる分には、先ほどご紹介したハリオのケトルで十分だと思います。
3.ペーパーフィルター(4円弱/枚)
紙でできたフィルターです。
お湯だけを通し、粉を通さない構造になっています。
フィルターの中に粉を入れてお湯を注ぐことで、コーヒーが抽出されます。
ドリッパーによってフィットする形状が異なります。
私は普段、ハリオのV60ドリッパーを愛用しているので、ペーパーフィルターもV60仕様のものを使っています。
Amazonでまとめ買いすれば1枚あたり4円弱と、非常に割安になります。

>>「ハリオ・V60ペーパーフィルター」について、Amazonで詳しく見る
ちなみに我が家では、100円ショップのセリアで売られている「コーヒーフィルターケース」に入れて保管しています。
取り出しやすく、非常に便利です。

4.ドリッパー(500円弱)
フィルターを固定するための土台です。
いろんなメーカーから、いろんな素材・構造のものが販売されています。
ハリオ・V60ドリッパー
私が自宅および店で使っているドリッパーです。

>>「ハリオ・V60ドリッパー」について、Amazonで詳しく見る
世界的にも広く使われている、大ベストセラー。
透明な見た目が美しく、驚くほど安いです。
スペア用も含めて、3台所有しています。
ORIGAMIドリッパー(+土台)
見た目の美しさに惹かれて、以下のドリッパーも購入しました。
(正確に言うと、妻にプレゼントしてもらいました)
▼1~2杯用(Sサイズ。樹脂製です)

>>「ORIGAMIドリッパー air Sサイズ」について、Amazonで詳しく見る
▼2~4杯用(Mサイズ。陶器製です)

>>「ORIGAMIドリッパー Mサイズ」について、Amazonで詳しく見る
形状も発色も、誠に美しい。
部屋に飾っていても、非常にサマになります。
ただし、カップやサーバーの上で自立しないので、ホルダー(固定するための脚)が必要です。
私は、こちらのホルダーを使っています。

>>「ORIGAMI ドリッパーホルダー(桜)」について、Amazonで詳しく見る
ちなみに陶器製のドリッパー(私が使っているものでいうと、Mサイズのやつ)は、割れやすいので慎重に扱ってください。
割れたらめちゃくちゃ悲しくなるに違いありません。
5.スケール(5,000円弱)
コーヒーを上手に淹れるコツは色々あります。
その中でもかなり重要なのが、豆の量・お湯の量を「重さ」でコントロールすることです。
そのため、ぜひとも「スケール」(はかり)は手に入れてください。
通常のキッチンスケールでも問題ないのですが、コーヒー用に作られたスケールを使うと、0.1g単位で重さを量れるほか、お湯を注ぐ「時間」も同時に測れて便利です。
タイムモア・Black Mirror Basic PRO
自宅および店で、メイン機として使っているスケールです。
USBタイプCケーブルで充電して使うタイプなので「乾電池がなくて使えない・・・」という事態を防げます。

>>「タイムモアBlack Mirror Basic PRO」について、Amazonで詳しく見る
多機能なだけに、最初は操作方法がよくわからず悩まされました。
しかし慣れてしまえば、非常に便利で安定感のある、頼れるスケールです。
デザインも洗練されているし、液晶面も見やすくて重宝しています。
ハリオ・V60スケール
サブ機として、こちらも使用しています。

>>「ハリオ・V60スケール」について、Amazonで詳しく見る
機能的には十分であり、活躍してくれています。
薄型なので、スペースも取りません。
ただ、個人的に、液晶部分が少し見づらく感じます。
とくに照明が暗い場所で使う場合は、ほぼ見えないと言ってもいいでしょう。
また、電源が物理ボタンになっていないため、重さや時間を瞬時にリセットできず、やや不便な気がしています。
6.サーバー(700円弱)
1杯分であれば、マグカップに直接ドリッパーを置いて淹れても問題ありません。
実際、私も普段、自宅で飲む際にはそのようにしています。
ただ、マグカップの深さによっては、コーヒーを淹れて水位が上がってくるにつれて、フィルターがコーヒーの中に浸かってしまうことがあります。
すると、狙った味が出しにくくなってしまいます。
そのため、可能であればサーバーを使った方が安心です。
ハリオ・V60サーバー
我が家では、浅めのカップでコーヒーを飲みたいとき用に、以下のサーバーを使っています。

>>「ハリオ・V60サーバー」について、Amazonで詳しく見る
ちなみに店では、急須をサーバー代わりに使い、お客さまの目の前で1杯ずつ注いでいます。
とても楽しいです(自己満足)。
「もっと安く済ませたい!」という方は・・・
色々とアイテムをご紹介したのですが、全部揃えるのはけっこうお金がかかるなぁ~と思った方もいらっしゃるかもしれません。
最初は安く揃えて、とにかく始めてみるというのも全然アリです。
たとえば、メルカリ等で中古品を探すのもよいでしょう。
また、以下のような感じにすれば、けっこう節約できます。
合計5,000円ほどで、とりあえず必要なものが一式揃います。
- ミル・・・雑貨店やネットショップで、安いものを買う(3,000円弱)
- ケトル・・・雑貨店やネットショップで、安いものを買う(2,000円弱)
- フィルター・・・100均で買う
- ドリッパー・・・100均で買う
- スケール・・・家にあるキッチンスケール+キッチンタイマーを使う
- サーバー・・・使わない(マグカップに直接ドリップする)
ただし、注意点もあります。
それは「結局、良いものが欲しくなる」ということです笑。
実際、私も最初は上記のように安価なアイテムを使ってコーヒーを始めました。
しかし、使っているうちに、はじめは気づかなかった欠点が見えてくるようになります。
たとえば、以下のような点です。
- 安いミル・・・金属音が気になる。また、豆が飛び散って掃除が大変
- 安いケトル・・・謎の金属臭が気になる
- 100均のフィルター・・・紙のニオイが気になる
とはいえ、長続きするかわからない段階で、いきなりポンとお金を出すのは怖いもの。
「お金がもったいないからやめとこうかな・・・」と思って断念してしまうくらいであれば、かつての私がそうであったように、まずは安価な道具をパートナーとして、はじめの一歩を踏み出していただきたいなと思います。
そして「コーヒーを淹れるのって楽しいな」と思えてきたら、ちょっとずつアイテムをレベルアップさせていけばいいんです。

さぁこれで、必要なアイテムが揃いました。
続いて、コーヒーの味を大きく左右する「豆の選び方」について、カンタンに説明します。
コーヒー豆の上手な選び方
コーヒーの味は、豆の種類や品質によって大きく左右されます。
よって、豆を上手に選ぶことは、あなた好みの美味しいコーヒーを淹れるために非常に大切です。
一番のオススメは「あなたの好きなお店が使っている豆」を選ぶこと
お気に入りの喫茶店やカフェがある方は、そのお店で使っているコーヒー豆を売っていないか、店員さんに確認してみてください。
あなたの好きなコーヒーと同じ豆を買えば、まずハズレはないはずです。
お家の近所にコーヒー豆専門店がある場合は、そちらの店員さんにオススメを聞いてみるのもよいと思います。
好みの味に合わせて、色々と教えてくれるはずです。
といっても、なんの手がかりもない状態でいきない店員さんに質問するのって、けっこう勇気が要りますよね。
そんなときは、次にご紹介するように「自分が好きなのは、苦味か酸味か」という目安で、だいたいのアタリを付けてみてください。
大雑把に言えば「苦味か酸味か」で選んでみよう
もう本当にザックリなのですが、コーヒーは以下の2種類に分けられます。
「俺か俺以外か」です。
じゃなかった。「苦いか酸っぱいか」です(←爆笑)。
そして「苦味が目立つコーヒー」と「酸味が目立つコーヒー」とで、それぞれ目印となる「キーワード」があります。
それらのキーワードを手掛かりにすれば、あなた好みの豆を選びやすくなるでしょう。
ザックリしすぎていてコーヒーに詳しい人から怒られそうなので、ほんとに参考程度でお願いしますね。
▼コクがある苦いコーヒーが好きな方は、以下の文言を目印にしてください
- 深煎り
- Deep Roast
- ブラジル産
- マンデリン産(インドネシア産)
- コスタリカ産
▼酸味のある爽やかなコーヒーが好きな方は、以下の文言を目印にしてください
- 浅煎り
- Light Roast
- エチオピア産
- ルワンダ産
上記の内容を踏まえつつ、店員さんと色々とコミュニケーションを取りながら、ぜひ気に入った豆を見つけていただけるとうれしいです。
ちなみに、なかなかコーヒー豆を買いに行く時間が取れなくて・・・という方もいらっしゃるでしょう。
そんな場合は、通販で豆を買うという手段もあります。
何気に、当店もオンライン支店を運営しているんです。
見ているだけでもけっこう楽しんでいただけると思いますので、お時間がありましたらぜひ遊びにいらしてください。

ちなみに当店でいうと、以下のような目安でお好みの豆を選んでいただけるかと思います。
▼コクがある苦いコーヒーが好きな方にオススメ
▼酸味のある爽やかなコーヒーが好きな方にオススメ

これで、コーヒーを淹れるために必要な物がすべて揃いました。
あとは「淹れる方法」さえ知ればカンペキですね。
お家でコーヒーを淹れる手順
ではいよいよ、美味しいコーヒーの淹れ方をご紹介しましょう。
当店では、非常にシンプルでわかりやすい方法を採用しています。
というのも、めちゃくちゃ個人的な話で恐縮なのですが、「●●秒で●●mlのお湯を注いで●●秒待って・・・」といった複雑なレシピだと、なかなか覚えられないからです(ポンコツ)。
そのため、基本のレシピは極限までシンプルにしておき、そこから少しずつ自分好みの味が出せるように調整していくことにしました。
以下の手順を基本として、使う豆や、その日の気温、お客さまのお好み等に合わせて、少しずつアレンジしています。
【手順1】お湯を沸かす
まずは、お湯を沸かします。
実際にドリップで使うよりも少し多めの、400mlほど沸かしておくと安心です。
温度は、90℃くらいが目安。
完全に沸騰して100℃になったお湯の場合、水を大さじ1~2ほど加えてやると、良い感じに90℃くらいの温度になります。
もしくは、ヤカンで沸騰させたお湯を常温のドリップケトルに移すと、これまたちょうど良い具合に90℃付近になります。
お湯が沸くまでの時間を使って、手順2の「豆を挽く」を済ませておきましょう。
【手順2】豆を挽く
使う豆の量は、体積ではなく「重さ」で決めてください。
私は、豆の焙煎度合いに応じて、以下の重さの豆を使っています。
- 深煎りの豆・・・20.5g
- 浅煎りの豆・・・18g
ざっくりと「1杯あたり20g」と考えていただいて問題ありません。
豆を挽く時間は、なかなかに楽しいものです。
ゴリゴリと手に伝わってくる振動は、非常に気持ちいい。
たとえるなら、緩衝材のプチプチくんをひねりつぶすときのような快感があります。
この快感を味わうには、手動ミルを使うべきです。
2分ほどで挽き終わりますので、朝イチの豆ゴリ体験をぜひ、日々の習慣になさってください。
【手順3】ペーパーフィルターにお湯をかける
そんなこんなで、豆を挽いている間にお湯が沸きました。
このお湯を使って「ペーパーリンス」という作業をしましょう。
フィルターをミシン目付近で折り、ドリッパーにセットします。
カップもしくはサーバーの上に置いて、まんべんなくお湯をかけてあげてください。
ペーパーリンスの目的は、大きく以下の3点です。
- ペーパーフィルターのニオイを取ること
- ペーパーフィルターをドリッパーに吸着させ、ドリップを安定させること
- ドリッパーおよびサーバーを温めること
個人的には、3番目が最重要だと思っています。
コーヒーは、サーバーやコップを温めてから淹れるだけで、格段に美味しくなります。
このライフハックならぬ「コーヒーハック」は、インスタントコーヒーの場合でも有効です。
ぜひ試してみてください。
【手順4】ペーパーフィルターに粉をセットする
カップもしくはサーバーに溜まったお湯を捨てて、フィルターに粉をセットします。
ドリッパーをゆすって、平らになるようにしましょう。
個人的に、このタイミングでふわっと立ち昇るコーヒーの香りがめちゃくちゃ好きです。
【手順5】5回に分けてお湯を注ぐ
いよいよ、お湯を注いでいきます。
私は「50mlを5秒おきに5回注ぐ」というレシピを基本としています。
めっちゃシンプルです。
非常に覚えやすく、アレンジの基準にもしやすいので気に入っています。

一般的な淹れ方よりも、たっぷりの粉とお湯を使うことになります。
その結果、雑味が出にくく、すっきりとした苦味・酸味・甘味を表現しやすいというメリットもありますよ。
1投目:50ml注いでドリッパーをゆする
タイマーをスタートさせて、5秒待ちます。
なぜ最初に5秒待つのかというと、焦ってお湯を注ごうとして失敗するのを防ぐためです。
5秒~10秒の間で、50mlのお湯を注いでください。
注いだら、ドリッパーを軽くゆすり、タイマーが15秒になるまで待ちます。
2投目:真ん中で小さく円を描くように、100mlまで注ぐ
15秒~20秒の間で、さらに50mlのお湯を注ぎます。
スケールの目盛りでいうと、合計100mlのお湯が注がれたことになります。
このときのコツは、中心部分で小さく円を描くように注ぐことです。
ひらがなの「の」の字をイメージして、小さくクルクルと注ぎましょう。
スケールの目盛りが100mlになったら、25秒まで待ちます。
3投目:やや大き目の円を描くように、150mlまで注ぐ
25秒~30秒の間で、さらに50mlのお湯を注ぎます。
スケールの目盛りでいうと、合計150mlのお湯が注がれたことになります。
このときのコツは、2投目よりもやや大きめの円を描くように注ぐことです。
とくに浅煎りの豆の場合、ここで大き目の円を描くことで香りが出やすくなる気がします。
スケールの目盛りが150mlになったら、35秒まで待ちます。
4投目:ドリッパーのフチ付近で、左右に往復させるように200mlまで注ぐ
35秒~40秒の間で、さらに50mlのお湯を注ぎます。
スケールの目盛りでいうと、合計200mlのお湯が注がれたことになります。
さきほどまでとは違い、ドリッパーのフチ付近を行ったり来たりするように、静かにお湯を注ぎます。
できるだけ静かに、粉を暴れさせないようゆっくりと。
こうすると、雑味が出にくくなります。
スケールの目盛りが200mlになったら、45秒まで待ちます。
5投目:4投目と同様に、250mlまで注ぐ
45秒~50秒の間で、最後の50mlのお湯を注ぎます。
スケールの目盛りでいうと、合計250mlのお湯が注がれたことになります。
4投目と同様、ドリッパーのフチ付近で静かにお湯を注ぎます。
スケールの目盛りが250mlになったら、そのまま1分35秒まで待ちます。
【手順6】ドリッパーを外す
タイマーが1分35秒になったら、ドリッパーを外します。
できあがったコーヒーは、180mlほどになります。
1分35秒よりも短いと、できあがりのコーヒーがちょっと少なくなります。
逆に、これよりも長いと、コーヒーの成分が抽出されすぎて、渋さが強調されてしまいます。
【手順7】淹れたての一杯を美味しく味わう
淹れたてのコーヒーを、美味しく飲みましょう。
サーバーからコップに移す前に、コップをお湯で温めておくのを忘れずに。
ちなみに、この淹れ方でつくったコーヒーは、冷めてもバッチリ美味しいです。
とくに深煎りのコーヒーの場合、冷めるとチョコレートのような甘さを感じやすくなります。

上記の手順を1枚の画像にまとめたので、よろしければご活用ください。
スマホに保存しておくと、横目でチラチラ見ながらコーヒーを淹れられて便利だと思います。

自宅でコーヒーを飲む際のよくある疑問
ここでは、家でのコーヒー生活を始めるにあたって、かつて私自身が感じていた疑問点にお応えします。
Q1.コーヒー豆って、何か月くらいで飲み切ればいいの?
焙煎日から3か月以内、できれば2か月以内に飲み切るのがオススメです。
「焙煎日」が記載されていない場合も多いので、おおむね購入から1か月以内に飲み切るのがよいでしょう。
そのため、毎朝1杯ずつコーヒーを飲むとしたら、一度に買う豆の量は、最大でも20g×30=600gまでに抑えるのがオススメです。
個人的には、焙煎から1週間~2週間くらい経った豆が、最も飲み頃だと思います。
焙煎から1週間未満の豆は、やや香りが少なくて平面的な味に感じてしまうのです(あくまでも私の感想ですが)。
Q2.コーヒー豆って、どうやって保存するの?
豆の鮮度を保つには、「空気」「高温」「光」の3要素を避ける必要があります。
基本的には、買ったときに入っていた袋のまま、密封して冷暗所で保存すれば大丈夫です。
袋にチャックがついていなくて密封できない場合は、輪ゴムで強めに縛っておきましょう。
冷蔵庫での保存は、食品の匂いが豆に移りやすくなるので避けてください。
2か月以上保存する場合は、冷凍庫を使うのがオススメです(冷蔵庫ではありません)。
その場合、使う分の豆を取りだしたら、すぐに冷凍庫に戻しましょう。
冷凍した豆を常温で放置してしまうと、結露ができて豆が劣化してしまうからです。
Q3.コーヒー豆って、どこで買えるの?
GoogleMapで「コーヒー豆」と検索すると、豆を販売しているお店が見つかるはずです。
カフェや喫茶店でも、自家焙煎のコーヒー豆を売っていることがあります。
通販でも購入できますが、店員さんに相談できない点と送料がかかる点は、ややネックかもしれません。
ちなみに当店のオンライン支店では、送料がかかる分のオマケとして、ドリップバッグ1個を無料で同封しています。
外出先でも、お湯さえあればカンタンにコーヒーを楽しめる優れモノです。
お豆選びのご相談についても、Instagramもしくはオンライン支店のお問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
Q4.抽出し終わった豆は、どうやって捨てるの?
フィルターと一緒に、燃えるゴミで処分できます。
ニオイもとくに気になりません。
むしろ、乾燥させて消臭剤として使用する人もいます。
Q5.浅煎りと深煎りって何が違うの?
めちゃくちゃザックリ言うと、焙煎時間の長さが違います。
「浅煎り」は焙煎時間が短く、「深煎り」は焙煎時間が長いです。
焙煎時間の長さは、味に大きく影響します。
浅煎りは、酸味と香りが出やすいです。
深煎りは、苦味と甘味が出やすいです。
そのため、おおむね以下のような選び方をするのがオススメです。
- 「フルーティーなコーヒーが飲みたい」「ケーキと合わせたい」という方・・・浅煎り
- 「苦味のある味が好き」「和菓子と合わせたい」という方・・・深煎り
ちなみに、なんとなく「苦いコーヒーの方がカフェイン量が多そう」というイメージがあるかもしれませんが、実はカフェイン含有量は、浅煎り・深煎りでさほど変わりません。
Q6.コーヒー豆には産地が色々あるけど、結局何が違うの?
コーヒー豆は、産地によって味の違いがあります。
野菜や果物と同じように、標高や気温などによって特徴が変わるからです。
これまた非常にザックリ言うと、以下のようなイメージです。
- ブラジル産・・・バランスが良い
- グアテマラ産・・・キレがある
- エチオピア産・・・独特の華やかな香りがある
- パプアニューギニア産・・・ナッツのような香りがある
- コスタリカ産・・・甘味がある
- コロンビア産・・・マイルドでクセがない
Q7. コーヒーの淹れ方には、いろんな種類があるって聞いたんだけど?
おっしゃるとおりで、コーヒーの淹れ方にはいろんな種類があります。
豆知識レベルにはなりますが、様々なコーヒーの淹れ方について軽くご紹介します。
1. ペーパードリップ
この記事で紹介した抽出方法です。
機械ではなく手作業で抽出することから、「ハンドドリップ」と呼ばれることもあります。
2. ネルドリップ

紙ではなく、布(ネル)のフィルターを使って抽出する方法。
とろっとした舌触りが魅力です。
ゆっくり丁寧に抽出していく様子は、見ていても非常に楽しくて飽きません。
こちらも手作業で抽出するので「ハンドドリップ」の一種ですが、単に「ハンドドリップ」と呼ばれる場合は「ペーパードリップ」を指していることがほとんどです。
3. サイフォン

フラスコみたいな器具を使った抽出方法です。
理科の実験っぽくて、見ていて非常に楽しい。
ただし、割れやすいので注意が必要です(知り合いの喫茶店さんがサイフォンを使ってらっしゃったのですが、割ってしまったと嘆いていました・・・)。
4. エアロプレス

太い注射器のような形をした器具を使い、空気の圧力でコーヒーを抽出する方法です。
手早く抽出できるのと、器具の持ち運びがカンタンなため、アウトドア好きの方の間でもよく使われています。
5. フレンチプレス

ポットのような形状の器具を使い、コーヒーの粉をお湯に浸して抽出する方法です。
紙や布のフィルターを通さないため、コーヒー豆から出る油(コーヒーオイル)の風味も楽しめるのが特徴。
6. コーヒーメーカー
いちいち説明するまでもないんですが、コーヒー豆と水を投入しておくと、全自動でコーヒーを作ってくれます。
7. 水出し
「コールドブリュー」とか「ウォータードリップ」とも呼ばれます。
粉を水に漬け込んでアイスコーヒーを作る方法です。
個人的には、味の調整がけっこう難しいなぁ・・・と思っています。
美味しく作れるようになりたいです。
8. エスプレッソ(モカポット)
厳密には「エスプレッソ」と「モカポット」は別物なのですが、家庭用では割と同義として扱われることが多いです。
蒸気で圧力をかけて、濃厚なコーヒーを抽出する方法です。
モカポットは見た目も可愛いので、コーヒーにハマるとついつい買ってしまいます。
我が家にも、サイズ違いで2台あります。
火を止めるタイミングを誤ると爆発することがあるので、割と注意が必要です。
お家コーヒーを始めて、一緒にコーヒー沼にハマりましょう
今回は、お家でコーヒーを淹れるために必要なアイテムや知識をお伝えしました。
けっこう盛りだくさんの内容でしたが、最後までご覧くださりありがとうございます。
ここでご紹介したのは、あくまでも当店が「いいな」と思って採用しているアイテムや方法です。
コーヒーの淹れ方や道具には様々な種類があり、基本的には「どれが正しくてどれが間違っている」ということはありません。
大切なのは、あなたが「コーヒー淹れるのって楽しい~!」と思えること。
そして欲を言えば、「毎日の生活が以前よりちょっと楽しくなったな」と思えることです。
この記事が、そのきっかけのひとつになれば、非常に嬉しく思います。
ご不明なことがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
可能な範囲でお答えしたいと思います。
コーヒーという道楽をあなたとご一緒できることを、コーヒー沼の底で楽しみにお待ちしております。