手書きを楽しむ古風な手帳『ふでまめ帳』が完成しました

喫茶ふでまめ

こんにちは。喫茶ふでまめです。
本日は、当店オリジナル雑貨のご紹介をさせてください。

その名を『ふでまめ帳』と申します。
当店の名前の由来でもある、「まめに文字を書く生活を楽しめるように」という思いで作成しました。
A5サイズでたっぷり100ページあり、日記にアイデアに落書きにと、思う存分書き込めます。

江戸時代に庶民の間で大流行した和綴の草子をイメージした装丁で、あちこちに鳥獣戯画のイラストが登場する、賑やかで楽しいノートです。
表紙・内ページともに手触りも心地よくて、思いっきり手前味噌ですが、めちゃくちゃ気に入っています。

手書き時間が楽しくなること間違いなしの「ふでまめ帳」、ご興味をもってくださった方はぜひチェックしてみてください。

当店が「手書きで文字を書くこと」を大切にしているのには、理由があります。
それは、人間は言葉によって思考する生き物だからです。

論理的に物事を考える時、頭の中には必ず、何かしらの言葉が浮かんでいます。
よって、より深く・緻密に思考するためには、思考のツールである「言葉」への感度を高くする必要があります。

文字を手書きするという行為は、言葉への感度を鋭敏にしてくれます。
なぜなら、手書きで文字を書くには、パソコンやスマホでの入力と比べて、文字の輪郭をより鮮明にイメージする必要があるからです。

私は、社会人になってから手書きで文章を書く機会が極端に減り、どんどん漢字が書けなくなっていっている自分に気づきました。
「あれ?こんなはずでは・・・」みたいな。
もしかしたらあなたも、同じようなご経験があるかもしれません。

そして少なくとも私の場合、漢字の書けなさと比例するように、思考のキレも鈍くなっていくんちゃうんかというヤバみを感じました。
なんとなく、自分の感情にジャストミートする言葉をチョイスする選球眼が鈍ってしまいそうというか。
端的に言うと、語彙力が落ちていく気がしたのです。

こりゃいかんと思い、手書きで日記をつけたり、ホワイトボードを使って手書きで考えを発散したりするようになりました。
しばらく続けるうちに、語彙力も思考力も、少しは上向いたんちゃうかと思います。
今年の1月のことです。

で、「手書きで文字を書くのって尊い行為やな〜」という気づきをもとに、ちょうどハマっていた珈琲豆の焙煎を掛け合わせて生まれたのが、当店「喫茶ふでまめ」なんです。
色々とふざけたことをしている当店ですが、誕生の背景には、このように案外マジメなストーリーがあったりなかったりします。

そしてこのたび、思う存分ふでまめっていただくためのアイテムとして、念願だった「オリジナル手帳」をリリースしたというわけです。
なので、めちゃくちゃ嬉しいです。

なお、レイアウトは縦書きとしています。
その理由のひとつは「江戸時代っぽさを演出するため」ですが、もうひとつ意図があります。
それは、「流れるように思考を紡ぐためのツールとして活用したいから」というものです。

ご存知の通り、日本語はもともと、縦方向に書かれてきた言語です。
とくにひらがなは、縦書きに適しています。

縦に文章を書いていると、横に文章を書いているときもよりも、なんだか背筋の伸びた言葉選び・論理展開になるように感じます。
つまり、大人っぽい文章になります(子どもっぽい表現)。

これは、学校の授業で作文を書く際、原稿用紙に縦書きしていた名残なのかもしれません。
しかしそれだけでなく、日本語を縦向きに書くときって、水平なはずの紙面に、何となく上から下への重力が働いているような気がします。

っていう感じで、縦書きにすればさらさらと流れるように、良い感じの文章が浮かびやすくなるんじゃないかな・・・という、ちょっとズルい考えのもと、レイアウトは縦書きとしてみました。
実際のところ、どうなんでしょうね?

という文章を、横書きで、しかもパソコンで入力している喫茶ふでまめです。

当店について
喫茶ふでまめ
喫茶ふでまめ
珈琲と手しごとの店
京都市左京区・出町柳駅付近にある「リバーサイドカフェ」内にて日曜の昼だけ営業する、江戸っぽくてお茶目な自家焙煎珈琲の喫茶店です。
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