お遍路が教えてくれた、自己評価の無意味性
喫茶ふでまめ
喫茶ふでまめ(珈琲と手しごとの店)
先日、前職の同僚にお声がけいただき、ひらかたパークで開催中の「リアル脱出ゲーム」に参加しました。
閉園後の遊園地を丸ごと使って謎解きをしていくという、スケールの大きなイベントです。
クイズやクリエイティブのクオリティもさることながら、演者さんやスタッフさんのプロ意識の高さにも大いに刺激を受けました。
一流の人が提供するエンタメには、ゲストをその世界観の中に引き込んで離さない求心力があります。
演者間の掛け合いだったり、謎解きスポット間の距離であったり、ゲスト側に少しでも違和感を覚えさせずに終演まで走り抜けるための工夫が、きっと随所に凝らされていたのでしょう。
この点で、ゲームという非現実の空間に人々を留めるためには、「間」の取り方が非常に重要なのだろうなと感じました。
「間違い(=「間」が違っている状態)」という言葉があることからもわかるように、とくに日本人は「間」の調和を大事にする国民性をもっているように感じます。
見えないものを大切にするという点で、「空気を読む」という考え方とも近しいのかもしれません。
表面上で目立つ要素だけでなく、その背後にある文脈やムードにどれだけこだわれるかが、商品・サービスのクオリティを底上げしたり、ひいては人間関係を円滑にしたりするうえで重要なのかもしれないな、と感じました。
ちなみに、リアル脱出ゲーム内で出題されたクイズは、ほぼすべて同僚に解いてもらいました。
自力で全問正解できる人の頭って、いったいどうなっているんでしょうか。
表面上からは見えない脳ミソの中身を見てみたいです。